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実際どうなの、その“ちょい上” ワンランクアップしてみました。

実際どうなの、その“ちょい上” ワンランクアップしてみました。

飛行機にビジネスクラスがあるように、うな重に上があるように、ザクにシャア専用があるように――。世のあらゆるモノやサービスには「ちょい上」クラスがあるもの。その価値を知っている者と知らない者とでは、何だか人生の豊かさが変わってきそうな気がします。あまたある「ちょい上」たるものの使い心地はいかがなものか?節約してでも、ボーナスをはたいても体験すべきか?検証すべく、庶民派かつ恐妻家ライターのモモセが気になるワンランクアップ商品を体験取材。背伸びしない目線で語る、お気軽体験ルポコーナーでございます。

第13回
オープンキャンパスって、実際のところ何をしてる? 嘉悦大学へ行ってみた(前編)。 (2013年08月13日)

ちょい上した人
ライター・モモセ

1971年生まれ。ビジネス誌、マネー誌を中心に活躍。デキるビジネスマンへの仕事術取材。賢い投資法や節約術など相当数取材している。のに、なぜかデキない、カネない、家での権威がないという、ナイナイづくしの庶民派ライター。好きなロックバンドは男闘呼組。

学生たちが自ら作り上げていた!?

最近、電車の中吊りで「○○大学 オープンキャンパス開催中! 」という広告をよく目にする。

言うまでもなく、オープンキャンパスとは、大学入学を考える受験生や保護者向けに各大学が施設内を公開するイベントだ。大学としては受験生を集めるアピールの場となる。学生としては事前に大学の雰囲気などを体験することができるため、「入学したけれど…なんか違う」というようなミスマッチを防げる、というわけだ。

しかし、アラフォーな私が大学受験を控えていた当時はオープンキャンパスなどなかった。

いいなあ、オープンキャンパス……。

自らの学生時代にそれがあれば、もっと色々な情報をもとに大学選びができたかもしれない。
いずれ大学生になるであろう一人息子の親として、内実を知っておいて損はない…という親の思い。
そして、現役女子大生が待っているオープンキャンパスを一度でいいから覗いてみたい! という初恋にも似たピュアな思いを、密かに抱いていた。

「最後の動機は不純ですね。まあ、それはさておき、オススメのオープンキャンパスがありますよ」と毎度お馴染みの編集者Hが言う。

「ズバリ、嘉悦大学です。ここは他の大学に比べてオープンキャンパスに対する意識が“ちょい上”らしいんですよ。どうですモモセさん、行ってみますか? 」

「ええ。もちろんです! 」
おはようございます。というわけで、7月某日の土曜日。早速、やってきました嘉悦大学オープンキャンパス。東京は小平市。西武新宿線花小金井駅から徒歩7分ほどのところです。
■嘉悦大学
東京都小平市花小金井南町2-8-4
http://www.kaetsu.ac.jp/

緑溢れる環境の中にある学び舎に足を踏み入れ、久しぶりに大学の空気を実感していると、「暑い中、ようこそ」と大学事務本部の後藤保江さんが出迎えてくれた。

嘉悦大学は2001年春に開学した、まだ新しい大学だ。
ただ、前身は1903年に女子を対象とした日本初の商業学校『私立女子商業学校』である。
歴史ある商業学校をルーツにしているだけに、一貫して“実学教育”を理念の真ん中に置いているのだそうな。

「この“実学教育“は本校のオープンキャンパスでも実践されているんですよ」(後藤さん)

というのも、嘉悦大学はオープンキャンパスの運営のみならずプログラムの企画から一貫してすべて学生が取り仕切っているのだという。

秘密は同校の『ヒューマン・リソース・センター(HRC)』という学内の人材派遣センターにある。
実は嘉悦大学では、オープンキャンパスに限らず、授業のアシスタントや図書館係員など学内の様々な業務をHRCが請け負って、学生向けに人材の募集や選考を実施しているのだ。またHRC自体も学生が運営している。

「学生たち自らが大学を運営しているようなイメージでしょうか。イベントでも学校の日常の運営でも、それぞれが仕事を任せられて責任を持って動かす。もちろん報酬が出るのでお小遣いも稼げますが、それだけじゃなくインターンシップのように、深く業務の企画・運営を手がけられる。単なるアルバイトよりもずっと職業観を明確に形成できるわけです。さらに1~4年生までのスタッフがいるので縦横に交流が図れ、学内でのコミュニティの輪を広げられるのも利点ですね」(後藤さん)

「なるほど」
うむ。深い…。後藤さんのお話を伺いなら、軽い気持ちで来てしまってすいません、という心持ちになってきたところです。

ちなみに、今年のオープンキャンパスのスタッフ募集は、定員の約倍の応募者数だったとのこと。学内の業務に積極的に関わりたい、まさに意識が“ちょい上”な学生が多いということか。

「まあ、学生たちはとにかく楽しんでやっていますよ。オープンキャンパスのスタッフを見ていただけばわかると思いますので、実際にご覧になってみてください」(後藤さん)

ということで、いよいよ念願のオープンキャンパス体験!

再び大学の入り口に向かうと、受付で3人の女子大生スタッフに迎えられた。

「こんにちは!」

「こ…こんちは…」(ぽっ)
テレるアラフォー。それが私です。快活な女子大生の皆さんに迎えられ、緊張しすぎて白目むいちゃってます。

まずは大ホールにて、大学の総合的な説明を聞くことにした。
嘉悦大学には経営経済学部とビジネス創造学部の2学部があり、それぞれの学部の特徴、入試の説明、さらに就職に強い大学であることなどが分かりやすく語られていた。

「大盛況ですよ」
大ホールがほぼ満員でした。お父さん、お母さんらしき姿もちらほら。

見渡せば高校生だけでなく、同伴の親御さんも多いなあ。たしかに、子供がどんな大学に入るか、事前に見られるなら見てみたいのが親心だよなあ。我が息子のときも一緒に来よう。

さて、学内をいろいろと見て回ろうか…となるわけだが、初めて大学を訪れた人にとっては、どこにどんな施設があるのかわからない。

すると声をかけられた。

「キャンパスツアーいかがですか? 」

「キャンパスツアー」とは学生スタッフが大学の各種施設を案内してくれるもの。柔和な笑顔が眩しい、3年生の福田さんが担当してくれることになった。高校生でもなく、また受験生の親でもないおっさん相手で、なんだかすいません……。

「では、ご一緒に行きましょう」という優しい声に誘われ、最初に案内されたのは体育館。

館内では女子バレーボール部員たちが練習中だった。嘉悦大学の女子バレー部は全国大会で6度の大学日本一に輝くほどの強豪とのこと。今年4月、新監督として就任したヨーコ・ゼッターランド准教授は女子バレー・アメリカ代表の元選手で、オリンピックで銅メダルを獲得した人物である。おお、さりげなく、すごい。

次にやってきたのは、何だかIT企業のオフィスのような、広々としたラウンジだった。

「福田さん、ここ何なんですか?」
パソコンや掘りごたつみたいなシャレオツなシートがあったり……。

「『24時間キャンパス』です。申請すれば24時間、いつでもこのラウンジ内で勉強や打ち合わせなどができる。パソコンはもちろん、テレビや電子レンジ、シャワー室まであって寝泊りできます」(福田さん)

なんと、大学に宿泊できちゃうとはすごい!
昔の大学生のような熱いディスカッションや、哲学談義などが昼夜を通してできるわけだ。
レポート提出前や試験前なんかも助かるだろう。
私が大好きなお酒の持込みはOK?

「さすがにお酒はダメです(笑)。しかし、レポートの作成やグループワーク、学園祭の準備などでワイワイと夜まで利用している学生は多いですね。掘りごたつの席で仮眠している学生も見かけますよ」(福田さん)

「今度はこちらへ…」と福田さんに誘われた部屋にあったのは――。

「こ、これは…」
何だか萌える旗ですね。ヘルプデスク?

「はい。嘉悦大学では一人一台パソコンを所有しています。パソコンの苦手な人や何かトラブルが起こったときに相談できる窓口としてヘルプデスクがあります」(福田さん)。

なるほど。ちなみにヘルプデスクに在籍するスタッフも、例のHRCから派遣された学生バイトだ。この日のスタッフは4年生の藤村さん。

「もともとパソコンに明るかったわけではありません。僕自身も、最初はパソコンのことがよくわからず、ヘルプデスクに通って先輩に相談に乗ってもらっていました。そのおかげで少しずつわかるようになってきて、今は逆に教える立場になっているんです」(藤村さん)

「ヘルプデスクももちろん学生が担当してます」
ヘルプデスク担当の藤村さん(4年生)。「ヘルプデスクの旗は、イラストもデザインも学生が担当し、ここにあるプリンタで作り上げたもの」だそうです。何でもできちゃうのね。今度自宅のPCが調子悪くなったら、相談していいですか!?

その後、図書館やいくつかの施設を回ってツアーは終了。

「ありがとうございました」
図書館の写真だけでもどうぞ。

キャンパスツアーは、学内をただ案内してもらうだけではない。移動中、案内役の学生が大学のことや学生生活などについてあれこれ語ってくれるので、なんというか実にリアル。等身大かつ実感のこもったキャンパスライフが目に浮かぶのは、実にいい企画である。

だから、福田さんの話を伺いながら「ほう、ほう」と感心してばかりだったよ。

「ぐう! 」

あ、昼時近くなってお腹が減ってきた。
「それなら今日は特別に学食を無料で提供させていただいているので、ぜひどうぞ」と福田さん。

なんと学食! しかもタダで食べられるの!?
しみじみ来てよかった。

というわけで、次回は学食も体験させて「いただきます! 」。(次回へ続く)