第677回

還元率だけじゃない!?クレジットカード選びは独自のサービスにも注目を!

友人がクレジットカードでポイントを貯めるとお得だ、と話していたのを聞き、自分でもカードを作ろうと思っています。どのようなクレジットカードを選んだら一番お得ですか?(Aさん 28歳 会社員)
クレジットカードを選ぶ際、ポイントの貯まりやすさに注目しがちですが、独自のサービスを受けられるクレジットカードを選ぶ方法もあります。自分のライフスタイルや価値観に合わせ、利用メリットが大きいと思うものを選ぶと良いでしょう。

クレジットカードの還元率とは?

最近は、スーパーやコンビニなどで気軽にクレジットカードを使う人が増えています。一定の金額以内ならサインレスで利用でき、現金で払うよりスピーディ。その上利用金額に応じてポイントが貯まるメリットもあります。貯まったポイントはさまざまな商品と交換できたり、現金のように使えたり、他社のポイントに交換できたりします。それなら、なるべくポイントが貯まりやすいクレジットカードを選ぼう、という気になりますよね。

クレジットカードの還元率とは、利用金額に応じて貯まるポイントが現金換算すると使った金額に対していくらかを表すものです。例えば1ポイント=1円の場合、100円の利用で1ポイント獲得できるカードなら、還元率が1%ということになります。

一般的なクレジットカードの還元率は0.5%程度です。還元率1%以上ならポイントが貯まりやすいクレジットカードだと言えますが、年会費がかかる場合もあります。厳密に還元率を計算するならば、年会費の負担も考慮するようにしましょう。

独自サービスのクレジットカードにも注目!

還元率の高いクレジットカードは、ポイントが貯まりやすくお得だと言えますが、独自のサービスを行っているクレジットカードにも注目してみましょう。例えば、旅行好きで海外に出かけることも多い人は、旅行傷害保険が充実したクレジットカードや手荷物の無料宅配サービスを付帯したクレジットカードの利用価値がありそうです。また、海外で優待やサポートサービスを受けることのできるクレジットカードもあります。

【参考リンク】

セキュリティを重視したい人は、ICチップのついたクレジットカードならスキミング被害に遭いにくく安心です。さらに顔写真が付けられるクレジットカードなら、紛失した時の不正利用防止にもなります。

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銀行によっては、預金残高やローン利用、自社発行または関係会社のクレジットカードの保有など取引内容に応じ、ATM利用料や振込手数料の優遇を受けられる制度があります。ATMや振込をよく利用する人にはお得ですね。

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クレジットカードを利用する際に気を付けたいこと

ポイントを貯めることが目的となり、無駄なものを買ってしまっては本末転倒です。カードはお金を使っている実感が薄く、つい使いすぎてしまう傾向があります。きちんと明細を取っておき、いくら使っているのかを定期的にチェックしながら使いすぎを防ぐ工夫をしましょう。スマホのアプリで管理するのも良いでしょう。電気やガス、電話料金など、必ず出ていくお金をクレジットカード払いにするのもポイントを貯めるコツです。

クレジットカードの利用メリットを何に感じるかは人それぞれです。還元率だけでなく独自の付帯サービスにも注目し、自分のライフスタイルや価値観に合うクレジットカードを選ぶと良いでしょう。

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私が書きました

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福島 佳奈美 (ふくしま かなみ)

ファイナンシャルプランナー(CFPR)。

大学卒業後、情報システム会社で金融系SE(システムエンジニア)として勤務し、出産を機に退社。子育て中の2006年にファイナンシャルプランナー(CFPR)資格を取得する。その後、教育費や保険・家計見直しなどのセミナー講師、幅広いテーマでのマネーコラム執筆、個人相談などを中心に、独立系FPとして活動を行っている。

※執筆日:2016年06月06日