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FPからのアドバイス

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第658回
教育ローンと奨学金の違いを押えておこう (2016年01月30日)

息子が大学受験の真っ最中です。入学前後にかかるお金と半年分の学費は用意できていますが、その後の学費の手当てができていません。教育ローンか奨学金を利用することになりますが、どちらを利用したらいいでしょうか?(M・Nさん 50歳)
学費の手当てができない場合に利用する教育ローンと奨学金はどう違うのか、そして、返済が始まったときの負担が誰にどうかかるかを押えておきましょう。その上で、親子でよく話し合って、どちらを利用したらいいか決めてください。

教育ローンと奨学金にはいろいろな種類がある

教育ローンは、使う目的を教育関連に絞ったもので、国の教育ローン(日本政策金融公庫・教育一般貸付)と、民間金融機関の教育ローンに大別できます。

国の教育ローンは、扶養している子どもの人数に応じた所得制限が設けられています(世帯年収200万円以下は優遇制度あり)。子ども1人当たり、原則350万円まで借りられます。返済期間は最長15年(母子または父子家庭などは18年)の固定金利です。子どもが在学中の期間は、元金を据え置いて利息のみの支払いも可能です。

民間の教育ローンは、さまざまな金融機関で取り扱っています。一般的に所得制限は特になく、借りられる金額は国の教育ローンより高額です。返済期間は10年~20年の変動金利が多いようです。

奨学金は、民間団体や大学、地方自治体でも実施していますが、なじみ深いのは日本学生支援機構の奨学金でしょう。これには、無利息の第一種、利息ありの第二種があります。第一種の選考基準はやや厳しいので、多くの人は第二種を利用することになります。第二種は、利息ありでも在学中は無利息です。

教育ローンは親が、奨学金は子どもが借りて返済する

教育ローンと奨学金の大きな違いは、借りる人=返済する人と、返済が始まる時期です。

教育ローンは、親が借りて親が返済します。返済は借りた直後から始まります(国の教育ローンは、子どもの在学中は元金を据え置けるが、利息の返済は必要)。奨学金は、子どもが借りて子どもが返済します。日本学生支援機構の第二種奨学金の場合、学校を卒業したら、すぐに返済が始まります。

では、返済が始まると、親子にどう負担がかかるでしょうか。

一般的に、子どもの教育費がピークを迎える頃は、親は40代後半から50代で、住宅ローンを返済中という家庭も見受けられます。この年代は、老後資金準備にラストスパートをかけ始めなければならない時期でもあります。つまり、教育ローンの返済を始めると、老後のための積立ができなくなる可能性があるということです。

一方、奨学金を借りた子どもは、社会人になった途端に返済生活が始まります。これは、将来のための積立ができないか、少なくなることを意味します。

要するに、教育ローンは親の老後に、奨学金は子どもの将来に影響するということです。ただ、影響度合いは親子の収入と返済額・返済期間で異なります。子どもの収入は現時点ではわかりませんが、返済額は手取り月収の何%で何年続くなどと負担感を予測してみましょう。親の負担は、住宅ローンと教育ローンを合わせていくらで、手取り月収の何%が何年続くと計算できますよね。そして、その負担がお互いの今後の生活にどう影響するかを親子でよく話し合って、どちらを利用するかを決めるといいでしょう。

担当:小川 千尋 (執筆:2016年01月22日)

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