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FPからのアドバイス

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第630回
ゆうちょ銀行の上場で金融業界は競争激化!?ローンの借り入れ先はどう選ぶべき? (2015年07月15日)

ゆうちょ銀行が今年の秋に上場するとニュースで見ました。上場すると何が変わるのですか?他の金融機関とどのように使い分けたらいいのか教えてください。(Yさん 41歳 個人事業主)
日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の3社が今年の秋の上場に向けて準備を進めています。各社は上場によって事業が広げやすくなるとされており、取扱商品やサービスの拡充も期待されています。他の銀行や金融機関とどのように使い分けたらいいのかを見てみましょう。

金融機関の種類を整理しよう

金融機関と聞くとまず思い浮かぶのが銀行だと思います。しかし他にも、信用金庫(信金)や信用組合(信組)、さらにはノンバンクなど、さまざまな業態の金融機関があります。

銀行、信金、信組はそれぞれ根拠法が異なりますが、主な業務内容は預金、融資、為替等で、ほとんど変わりません。国債や投資信託、保険などの金融商品も取り扱っています(一部取扱のない信金・信組もあります)。ただし、信金・信組は原則営業地域が限定されており、預金や融資業務の対象が制限される点が、銀行と大きく違うところです。

ノンバンクは銀行、信金、信組とは全く異なり、融資以外の業務を行っていないのが特徴です。

<金融機関の種類と特徴>
  銀行 信用金庫 信用組合 ノンバンク
根拠法 銀行法 信用金庫法 中小企業等協同組合法
協同組合による金融事業に関する法律
貸金業法
組織 株式会社組織の営利団体 会員の出資による共同組織の非営利法人 組合員の出資による共同組織の非営利法人 営利目的の法人または個人
営業地域 制限なし 一定の地域に限定 一定の地域に限定 制限なし
取引対象 制限なし 地域の中小企業と地域住民 地域の中小企業と地域住民 制限なし
業務範囲 制限なし 預金は制限なし
融資は原則として会員を対象とするが、制限付きで会員外貸出もできる
預金、融資ともに原則として組合員を対象とするが、制限付きで組合員外預金・貸出もできる 融資のみを行い、預金の受け入れはしない
会員資格 制限なし <個人の場合>
地区内において
・住所または居所を有する者
・事業所を有する者
・勤労に従事する者
・事業所を有する者の役員
<事業者の場合>
従業員300人以下または資本金9億円以下の事業者
<個人の場合>
地区内において
・住所または居所を有する者
・事業を行う小規模の事業者
・勤労に従事する者
<事業者の場合>
従業員300人以下または資本金3億円以下の事業者(卸売業は100人または1億円、小売業は50人または5千万円、サービス業は100人または5千万円)
制限なし

(筆者作成)

ゆうちょ銀行の上場で何が変わる?

日本郵政グループは民営化されてはいますが、実質的には日本政府(財務大臣)が株式を100%所有しており、経営には今も国の関与が残っている状態です。今回の上場で株式の50%以上を市場に売却することによって、これまでよりも事業を広げやすくなるとされています。

特に注目されているのが、ゆうちょ銀行のローン事業の参入です。現在ゆうちょ銀行が取り扱っている貸付けは、総合口座で管理する定額貯金や定期貯金、国債を担保とした自動貸付けと、財形貯金を担保とした貸付けのみです。また、2008年からはスルガ銀行の住宅ローンやフリーローン、カードローンを取り扱っていますが、あくまで代理業者という立場で、自社のローン商品ではありません。上場後、独自のローン商品を取り扱えるようになれば、他の金融機関との競争により、選択肢や利便性が広がることも期待されます。

また、現在ゆうちょ銀行では貯金の預入は1,000万円が限度とされていますが、この預入限度額を3,000万円まで引き上げることも検討されています。

自分に合った金融機関の選び方

上記の表でも見たとおり、金融機関にはそれぞれ特徴があります。例えば、都市銀行は全国に店舗網があるので、転勤が多い方などはひとつ口座があると便利です。地方銀行は地域密着型の銀行です。営業地域内では都市銀行よりも店舗数が多い地域もあるため、転勤の少ない方などはより便利に利用できます。信金や信組はより地域密着型の金融機関で、利用者は限定されますが、中小零細企業などを対象に小規模融資にも対応してくれるのが特徴です。そしてゆうちょ銀行は、全国に店舗があり、かつ地域に密着した金融機関です。ローン事業への参入が実現すれば、有効な選択肢のひとつとなりえるかもしれません。

日々のお金の出し入れなどに使う口座を選ぶのであれば、利便性、手数料、公共料金などの引き落とし対応の3点をベースに、ライフスタイルにあった金融機関を選ぶことが基本です。一方、事業資金等の借り入れを考えるのであれば、信金や信組とのお付き合いは欠かせません。カードローンなどを利用するのであれば、必要な手続きや書類、融資実行までの期間と金利を検討し、ノンバンクを活用するのも一手です。

ゆうちょ銀行の上場により、魅力的な商品やサービスが増える可能性もあります。金融業界の変化を見逃さないようにしながら、自分のライフスタイルや目的に合った金融機関と商品を選択しましょう。

担当:宮野 真弓 (執筆:2015年07月08日)

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