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FPからのアドバイス

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第621回
使いすぎたクレジットカード、家計に無理のない返済方法は? (2015年05月13日)

ゴールデンウィークに旅行に出かけ、宿泊費や交通費、レジャー費、お土産代と出費がかさみ、クレジットカードの利用残高は20万円くらいになりそうです。今までクレジットカードは一括払いにしていたのですが、今回はとても無理なので、リボ払いを利用しようと考えています。注意点を教えてください。(佐賀県 Y)
毎月の返済額を一定額に抑えられるリボ払いは便利ですが、返済期間が長く手数料負担も重くなります。家計の苦しい時期を乗り切ったら、返済額を増やしたり、臨時返済をしたりして、早く返済を終わらせましょう。

毎月の返済額を抑えられるリボ払い

あまり多くの現金を持ち歩きたくない旅行先などでは、クレジットカードの出番が増えますよね。GWの楽しい思い出の費用を家計の重荷にしないように、クレジットカードの上手な支払方法を考えてみましょう。

Yさんが考えられている「リボ払い」は、利用金額や件数にかかわらず、毎月ほぼ一定額(5,000円~数万円程度)を返済していく支払方法です。多くのクレジットカード会社には、一括払いでクレジットカードを使った分も、後日リボ払いに変更できるサービスもあります。Yさんのように利用残高が膨らんでしまい、翌月の一括払いが難しいときにリボ払いへ変更すれば、クレジットカードの引き落とし日に銀行の口座残高が不足して引き落とされず、延滞してしまうような事態を避けることができます。

ただし、クレジットカードの「一括払い」は原則手数料無料ですが、一般的にリボ払いの場合は実質年率10~15%程度の手数料がかかります。下記のように、毎月の支払額が少ないほど返済期間は長く、負担する手数料は重くなることに注意が必要です。

<リボ払い(元金定額コース)の返済額による違い>
毎月支払元金 初回返済額 返済回数 手数料総額
5,000円 7,500円 40回 51,250円
10,000円 12,500円 20回 26,500円
20,000円 22,500円 10回 13,750円

利用残高:20万円 実質年率15%(手数料) ※返済途中での追加利用はないものとする

※筆者の試算による

早く支払えば利息負担は抑えられる

リボ払いにすると毎月の支払いが楽になったように感じられますが、実際には毎月の支払いが楽(毎月返済額が少ない)であればあるほど利息負担は重くなる傾向があります。また、クレジットカードの出番はGWだけでなく、夏休みや秋の行楽シーズン、年末年始…と続いてやってきますよね。リボ払いの返済中にクレジットカードの利用を重ねていくと、毎月のリボ払いの返済に加えて通常の一括払いも追加されるため、返済が苦しい月が発生してしまうかもしれません。一括払いでは苦しくなって、またリボ払いに変更すると、リボ払いの返済期間がもっと長くなり、利息負担が重くなります。

ですから、家計の苦しい時期を乗り切ったら、早めに支払いを終わらせるように手続きを取りましょう。リボ払いの返済も、臨時返済や返済額の変更ができます。GW直後はリボ払い分の返済で精一杯だとしても、給料やボーナスが支給されたりして家計に余裕ができたら、その分を臨時返済や返済額の増額に回して返済を早く進めるのです。

複数のクレジットカードのリボ払いがあるのなら、「カードローン」や「おまとめローン」を利用してローンで一本化する方法も考えられます。カードローンやおまとめローンは、リボ払いの実質年率よりも低金利の商品もあるので、低金利のローンに借り換えられれば、利息負担を減らすことができます。

返済型ではなく準備型の家計に

クレジットカードの返済を進めながら、家計も見直していきましょう。

まずは、毎月の支出を見直して無駄を省き、浮いたお金で支払いを早く進めることです。携帯電話の料金プランの見直しや外食費・光熱費の見直しなどは手を付けやすいですよね。保険の見直しはちょっと大変だと思われるかもしれませんが、現状に合わせて保障を減額したり割安な保険に変えたりして保険料が削減できれば、毎月確実に支出を減らすことができます。

次に、今後の旅行や帰省、自動車や家電・家具の買い替えなど、まとまったお金が必要になる予定も予算と合わせてリストアップしてみましょう。とりあえずクレジットカードで払ってあとで返済のためにやりくりする家計ではなく、あらかじめ準備しておく家計にシフトしていくのです。

予定に向けて少しずつでも積立などで資金を準備しておけば、クレジットカードで支払ったとしても、手数料負担なしの翌月一括払いも可能になるはずです。予定に向けての貯蓄ができず、どうしてもリボ払いでないと返済が難しい状況が続くようなら、その予定は現状の家計では無理なプランということなので、予定や予算の変更を考えるべきでしょう。

なお、将来の予定のための貯蓄は大切ですが、まだクレジットカードやカードローンなどの返済が残っている場合は、基本的に返済を優先します。預貯金の金利は小数点以下ですが、リボ払いの実質年率は10%以上がほとんどです。貯蓄するよりも、返済を早く終わらせたほうが効率的です。

家計は「返済型」ではなく「準備型」に切り替えて、後々の返済を心配することなくお金を使える家計にしていきましょう。

担当:大林 香世 (執筆:2015年05月07日)

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