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FPからのアドバイス

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第598回
いい夫婦の日は将来のお金のことを考えるきっかけ!?今後の暮らしに必要な金額を計算してみよう! (2014年11月26日)

先日の11/22が「いい夫婦の日」ということで、主人とも今後の生活について話す機会を持ちました。現状の暮らしに不満はないのですが、将来のこととなるとこのまま生活を送っているだけでいいのかという話がでました。とはいえ、何から考えるべきかよくわからなかったので、夫婦間、家族間で今後のお金のことについて考えるポイントを教えてください。(Yさん 福島県 53歳)
「いい夫婦の日」は、今後の暮らしについて夫婦で考える良い機会ですね。年金生活を前に、夫婦がこのまま生活していって老後資金は不足しないか、夫婦どちらかに万一のことがあった場合に残された家族が生活していく資金は大丈夫か、考えてみましょう。まず、現在の状況をしっかりと確認し、夫婦で将来の生活を予測した上で、必要な対策を立てましょう。

まずは、現在の資産や負債の状況をまとめよう

今後の生活について考えるにあたって、まずは現在のお金の状況を整理しましょう。夫婦で話し合いながら紙に記入したり、パソコンで管理したりすると良いでしょう。初めに現在の生活費、車や住宅の維持費などがどれくらいかかっているかを確認していきます。確認するうちにお互い知らなかったことが明らかになることもあり、情報の共有や無駄な支出を見直す良い機会になります。

また、現在加入している生命保険や損害保険について、保険期間はいつまでか、保障内容、保険料などを一覧表にまとめておきましょう。

【表1】現在加入している生命保険一覧の例
種類 契約者 被保険者 受取人 保険期間 保険料/年額
(支払期間)
内容
終身保険 終身 15万円(60歳迄) 死亡時300万円
終身保険 終身 15万円(60歳迄) 死亡時300万円
医療保険 終身 10万円(65歳迄) 入院給付金 1万円
医療保険 終身 10万円(65歳迄) 入院給付金 1万円

さらに預貯金や株、投資信託などの保有資産についても、残高(評価額)の合計を算出します。住宅ローンや自動車ローンなどの負債がある場合は、負債残高、借入先などもまとめます。こうすることで、万一の場合も、残された家族が資産や負債の状況を把握しやすくなります。

将来受け取る年金、今後のまとまった支出などをチェック!

現状の把握ができたら、今後の生活の収入、支出の見通しを立てます。収入に関しては、退職金や公的年金、私的年金などがありますが、公的年金の見込み額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認しましょう。続いて、今後見込まれる大きな支出予定を確認します。例えば、車の買い替え、子供の教育費や結婚資金援助、リタイア後の旅行や趣味に充てるお金、自宅の改修費などです。それぞれいくらかかるのか算出しておきましょう。

夫婦で元気に生活ができればそれに越したことはありませんが、そうでない場合についても確認しておくことは大切です。夫婦のどちらかに万一のことがあった場合の収入、支出も確認しておきます。夫が会社員の場合なら死亡退職金や遺族厚生年金、また、死亡保険金のある生命保険に加入しているなら保険金額も確認します。

【表2】今後の年金・退職金等の収入の例
  両方健在
(夫婦の収入)
夫死亡
(妻の収入)
妻死亡
(夫の収入)
公的年金 金額 270万円(年額) 140万円(年額) 200万円(年額)
内容 夫婦の老齢基礎年金、老齢厚生年金の合計額。年金支給開始年齢より 遺族基礎年金、遺族厚生年金、中高齢寡婦加算(夫死亡時、妻が40歳以上かつ末子が18歳以上などの条件あり)の合計額 夫の老齢基礎年金、老齢厚生年金の合計額。年金支給開始年齢より
退職金等 金額 2,000万円(一時金) 1,000万円(一時金) 2,000万円(一時金)
内容 夫の退職金。勤務先により異なる 夫の死亡退職金。夫死亡時に在職中の場合。勤務先により異なる 退職金。勤務先により異なる
その他 金額 600万円(一時金) 300万円(一時金) 300万円(一時金)
内容 生命保険金
(終身保険)
生命保険金
(終身保険)
生命保険金
(終身保険)

(夫は最大年収850万円程度の会社員、妻は専業主婦と仮定した一例として作成)

今後準備しなければならないお金を把握し、対策を立てる

いよいよ、これまで確認してきた内容を元に、今後、このまま安心して生活を送れるのか、計算してみましょう。必要な項目は以下の通りです。

1、生活費(生命保険料含む。子供独立後または夫婦どちらかが死亡時は7割、夫婦どちらかが死亡かつ子供独立後は5割で計算)

2、その他支出(住宅維持費、車買い替え費用、旅行代、自宅改修費、教育費など)

3、負債額(住宅ローン、自動車ローンなど)

4、収入(給料、公的年金など)

5、その他収入(退職金、死亡保険金など)

6、資産額(流動的な金融資産のみ。住宅などの固定資産は除く)

(計算式)1+2+3-4-5-6=準備が必要なお金

夫婦両方とも健在の場合、現時点で片方が死亡した場合でそれぞれ算出してみます。

(表1、表2の内容を前提とする。子供は10年後独立、夫婦とも現在53歳で、88歳まで生存すると仮定)

【表3】今後、準備が必要なお金の計算例
  両方健在 夫死亡*1 妻死亡*1
1.生活費 金額 8,250万円 5,850万円 5,850万円
内容 300万円×10年=3,000万円(子供独立まで)。
300万円×0.7×25年=5,250万円
300万円×0.7×10年=2,100万円(子供独立まで)。
300万円×0.5×25年=3,750万円
300万円×0.7×10年=2,100万円(子供独立まで)。
300万円×0.5×25年=3,750万円
2.その他支出 金額 2,800万円 1,950万円 2,550万円
内容 教育費500万円。結婚資金援助200万円。マイカー買い換え600万円。住宅維持費700万円。自宅改修費300万円。レジャー費500万円。 教育費500万円。結婚資金援助200万円。住宅維持費700万円。自宅改修費300万円。レジャー費250万円。 教育費500万円。結婚資金援助200万円。マイカー買い換え600万円。住宅維持費700万円。自宅改修費300万円。レジャー費250万円。
3.負債額 金額 1,000万円 0円 1,000万円
内容 住宅ローン 団体信用生命保険により住宅ローン返済不要 住宅ローン
4.収入
表2より算出
金額 12,160万円 4,900万円 10,550万円
内容 給料850万円×7年=5,950万円(退職まで)。
老齢年金270万円×23年=6,210万円(夫65歳以降)
遺族年金140万円×35年=4,900万円 給料850万円×7年=5,950万円(退職まで)。
老齢年金200万円×23年=4,600万円(夫65歳以降)
5.その他収入
表2より算出
金額 2,600万円 1,300万円 2,300万円
内容 退職金、夫婦の生命保険金 死亡退職金、夫の生命保険金 妻の生命保険金
6.金融資産額 金額 700万円 700万円 700万円
準備が
必要なお金
  -3,410万円 900万円 -4,150万円

*1 現時点で夫婦どちらかが死亡の場合。残された方が88歳まで生存すると仮定

このように計算してみると、現時点で夫に万一のことがあった場合に、残された遺族の生活費が900万円不足することになります。家計見直しによる生活費の削減や、老後のレジャー費の調整でも対応できますが、夫が退職するまでは1,000万円程度の定期保険で備える必要があります。また、生活費や支出予定は変わる可能性もあります。これを機に、毎年「いい夫婦の日」に話し合って見直すと良いでしょう。

担当:福島 佳奈美 (執筆:2014年11月20日)

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