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FPからのアドバイス

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第496回
不動産担保ローン利用を検討するタイミングは? (2012年11月30日)

資金繰りがやや厳しくなっています。企業の資金調達の方法の1つに、ノンバンクの不動産担保ローンもあるようですが、どんなタイミングで検討すればいいでしょう?(Sさん 32歳 会社経営)
取引銀行から新たな借り入れができなくなる、今までできていた短期資金の借り換えができなくなる等、資金繰りに変調が出たときの選択肢に入ります。

ノンバンク不動産担保ローンのメリット

不動産担保ローンとは、文字通り不動産を担保にした有担保ローン。ビジネスローンとして不動産担保ローンを利用するメリットは、3つあります。

まず1つめは、借入額が大きいこと。中小企業向けのビジネスローンは無担保のローンで300万円~1000万円までしか借りることができませんが、不動産担保ローンの場合は、担保に応じて最高1億円くらいまで借りることもできます。もちろん担保となる社屋や住宅などがないと利用できませんが・・・。

2つめは、長期で安定的に借りることができる点。ビジネスローンの借入期間が1年~7年程度と短めなのに対し、不動産担保ローンの借入期間は15~30年と長期で借りることが可能です。3つめは、担保がある分、無担保より金利が低めになることも、メリットとして挙げられます。

この不動産担保ローンを、ノンバンク、つまり融資のみで預金の取り扱いがない金融機関で利用すると、銀行の不動産担保ローンと比べてどうしても金利は高めになります。

しかし、業暦や決算状況等の貸し出し条件が比較的緩やかであったり、銀行では敬遠されがちな「2番抵当」でも借りることができる、親族間で合意があれば親族名義の不動産を担保にして融資を受けることもできるなど、ノンバンクならではのメリットもあります。そのため、決算が赤字だったり、実質的に債務超過に陥っている、担保物件が親族名義だから・・・といった理由で銀行の審査が通らなかった方でも、ノンバンクだと利用できる可能性が広がります。また、審査や手続きが銀行よりも早めなのも特徴の1つです。

【参考リンク】

どんなタイミングで検討する?

Sさんのご質問にありましたが、ノンバンクの不動産担保ローンは具体的にどのようなサインが出た時に検討すべきなのでしょうか。

企業が資金繰りで厳しくなったとき、まずは取引銀行と交渉します。経営改善の計画や、返済予定のリスケジュールなどで、返済条件を緩和してもらうことになるでしょう。取引銀行から新たな借り入れができなくなったとき、大手企業の例でも、ソニーがユーロ円建新株予約権付社債を発行して資金を集めたり、パナソニックがリストラの規模を拡大することで銀行との今後の交渉に備えたほか、シャープが不動産を担保にして融資枠を確保するなど、さまざまな工夫をしています。

中小企業の資金繰りでいえば、取引銀行からの新たな借り入れれができなくなったり、今まで借り換えをしてロールオーバー(返済期日に同額の借り入れを行って事実上の返済期間の延長を行うこと)をしていたのに急にできなくなった・・・等が「サイン」と言えるでしょう。資金繰りでこうしたサインが現れたら、すぐに次の手を打つ必要があります。

中小企業でいえば、その方法が、ノンバンクの不動産担保ローンの利用です。もちろん、経営が行き詰まって信用力が落ちたときだけに限らず、長期での借り入れが必要な場合や大きな借入額が必要な場合などにも、不動産担保ローンを検討する余地があります。

早めに手続きを

不動産担保ローンを利用する場合は、不動産の審査や、借りる際には抵当権設定などの手続きもあるため、無担保のローンに比べると時間やコストがかかります。時間的余裕をもって申込むことが大事です。また、より有利な不動産担保ローンを選ぶには、そうしたコストも見込んで比較をする必要があります。

会社の資金繰りは、人間でいえば血液の流れに例えられます。せっかく花開いたビジネスを枯らしてしまうことがないよう、まずは資金繰りに手を打ったうえで、同時にしっかりしたビジネス戦略を展開して事業の立て直しもはかりたいものです。

【参考リンク】

担当:豊田 眞弓 (執筆:2012年11月23日)

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