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FPからのアドバイス

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雑誌・新聞等で活躍中のファイナンシャルプランナーがローンやお金に関する様々な情報をご提供し、ローンの借り方や返し方などをアドバイスしていきます。

第492回
お金を「借りては返す生活」から抜け出す方法は? (2012年11月02日)

数年前からお金を借りにくくなり、生活が厳しくなってきました。そんな状況でもお金を貸してくれる業者は危ないと聞くのですが、ほかに貸してくれるところがないので利用するしかないのですが…(東京都 Cさん 38歳)
「お金を返すためにお金を借りている」この状況に陥っている人は、その生活を改善するタイミングにきています。解決策は必ずありますから、お金を借りるための情報収集ではなく、今の生活から抜け出すための情報収集と具体的な行動をしていきましょう。

お金を借りにくくなっているのは、改正貸金業法の影響が大きい!?

貸金業法が2006年12月に改正され、2010年6月から完全に施行されました。この改正で生活に大きな影響を与えたのが、「年収の3分の1を超える貸し付けの禁止(総量規制)」と「上限金利の引き下げ」です。つまり、借りすぎを防ぐことと借りた時の負担を減らすというもの。

「上限金利の引き下げ」は、年率29.2%から年率15%~20%(法定金利)に引き下げられるので、借りた時の利息の負担が減ることになり、私たち消費者にとっては利用しやすくなりました。

【参考】利息制限法(条文を一部抜粋)
第一条  金銭を目的とする消費貸借における利息の契約は、その利息が次の各号に掲げる場合に応じ当該各号に定める利率により計算した金額を超えるときは、その超過部分について、無効とする。
一  元本の額が十万円未満の場合 年二割
二  元本の額が十万円以上百万円未満の場合 年一割八分
三  元本の額が百万円以上の場合 年一割五分

一方で、貸す側の金融機関にとっては、「上限金利の引き下げ」による利息収入の減少と、過去の利息の過払い金の返還で収益が圧迫され、貸出審査が慎重になったとも言われています。また「総量規制」の導入も貸出審査に影響を与えており、改正貸金業法の施行前までは定期的に借りてやりくりしていた人が施行後に借りられなくなり、生活のバランスを崩したというケースも多くあります。

借りることでしか生活が成り立たないため、法定金利を越えた違法な業者からお金を借りてしまっている人が増えています。たとえば「3万円を借りて、10日後に3割(9,000円)の利息を払う」といった例もあり、一見すると、負担は少なそうに見えますが、年率に換算するとなんと年1095%。法定金利を大きく超えており、本来は超過分の金利は無効です。それでも借りる人はいて、ほんの些細なことから人生を大きく狂わせてしまっているのが現状です。

これではさらに生活が苦しくなるのも当たり前です。こういった状況に陥っている場合でも、解決策は必ずありますから、違法な消費者ローンに頼る生活から抜け出し、健全な生活を取り戻すために行動していきましょう。

違法な業者に狙われる人はこんな人!

そもそも違法な業者に狙われるのは、どんなときでしょうか。一番の大きな理由が、「一人で問題を抱え込んでしまう」ということです。周りの人に相談できず、親戚や知人から少しずつお金を借りて、そのお金を返すために、無理をして違法な業者から借りてでも返そうとしてしまう人が多いようです。

また、いわゆる「クレジットカードのショッピング枠の現金化」利用経験者も違法な業者から借りてしまう傾向があります。これは、クレジットカード会社からの購入代金の請求に対する支払いの遅延を心配する(利用停止になったら困る)人の行動です。

そして、過払い金返還請求で過去に払いすぎていた利息が戻ってきた人も違法な業者に狙われていました。これは、過払い金返還請求の手続きの記録が信用情報機関に掲載され、それを見た違法な業者から連絡をしてくることにより借りてしまったというものです。現在では過払い金がある場合には信用情報機関に掲載されなくなりましたが、思い当たることがある人は記録を確認してみましょう。

このように違法な業者は借りてくれそうな人を探しているのです。高金利で借りて、間違いなく返してくれるのですから、そういった業者に目をつけられると抜け出すのが難しくなります。特に最近は以前のように脅したりするといった怖い取り立てをすることはなくなり、借りては返す行為を繰り返すことができるように優しく接する業者が増えています。「貸してくれるから良い」のではなく、「借りずに生活できるようにする」にしていきましょう。

まずは信頼できる人に相談することと、条件の良いローンに借換えること

「お金を借りずに生活するなんて無理」そう思い込んでいる人が多いのですが、借金問題は必ず解決できます。その第一歩は相談をすることです。周りの人に迷惑をかけたくないからと一人で抱え込んでいる人が多いのですが、そんなことはありません。親しい人だからこそ、親身になって話を聞いてくれるはずです。弁護士や司法書士といった専門家のところへ一緒に相談に行ってもらうなど、一人で行くよりもずっと心強いでしょう。または、どうしても家族には言いたくないというときは、先に専門家に相談する方法もあります。専門家は、家族に知られずに解決できる方法の有無や、解決するための具体的な方法、その方法のメリットやデメリットなども教えてくれますので、それを聞いたうえで判断しても良いですね。とにかく、一人で抱え込まず、客観的にアドバイスをくれる第三者への相談が脱却からの第一歩です。自治体などで専門家の無料相談も行っていますので、お近くの自治体を調べてみてください。

その他には、家計の見直しをしつつ、借りているお金の返済方法を見直すといった方法もあります。より金利の低いところに借換えをしたり、返済期間を延ばすことで月々の返済額を減らし、その間に生活の立て直しをすることもできます。「顧客に一方的に有利となる借換え」(月々の返済額や総返済額が減るなど)は「総量規制の例外」となる貸付けなので、諦めずに借換え審査の申込をすることを勧めます。

【参考リンク】

「借り換え専用」のおまとめローンでは、以前のアドバイスで「東京スター銀行」と「セゾンファンデックス」のローンについて紹介されているので、参考にしてみてください。

【参考リンク】

繰り返しますが、借金問題は必ず解決できます。一人で悩まずに、ぜひ相談してみてください。

担当:中森 順子 (執筆:2012年10月26日)

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