第442回

自動車ローンは、必ず比較検討して選ぼう!

車の買い替えを自粛していましたが、今の車のトラブルが深刻化してきました。そろそろ真剣に買い替えをしなければと思い始めました。新車を購入するつもりですが、一時のように納車まで待たされることはなくなったのでしょうか? 購入資金の一部はローンを利用する予定です。どう選べばいいでしょう?(T・Yさん 38歳 自営業)
気になるニュースもありますが、新車の生産体制は徐々に回復しつつあるようで、販売体制も平常に戻りつつあります。新車購入のタイミングとしては、いい時期といえるでしょう。自動車ローンを利用されるとのことですが、しっかり比較検討してから選ぶことが大切です。

新車の販売台数が13カ月ぶりにプラスに!

東日本大震災以降、自動車の新車販売は低迷していました。しかし、社団法人日本自動車販売協会連合会の10月初旬の発表によると、2011年9月の新車の販売台数は、前年同月比1.7%増で、2010年8月以来13カ月ぶりにプラスに転じました。そして、11月1日に発表された2011年10月の新車の販売台数は、概況によると、前年同月比プラス28.3%と急回復しています。

このデータは、震災で落ち込んでいた生産体制が回復し、また、震災から半年以上が過ぎて購買意欲も復活してきたことを示していると思われます。日本の経済にとっては、いい兆しですね。T・Yさんは車の買い替えを計画されているとか。販売体制も平常に戻ってきつつあるので、納車まで長期間待つストレスはあまりなさそうです。

新車の購入計画は、余裕をもって計画しよう

とはいえ、自動車は契約して即納車、というわけではありません。おおむね1ヶ月から3ヶ月程度で納車になると思いますが、車種によってはそれ以上かかることもあります。また、予期せぬハプニングが納車に影響することも。例えば、先日タイでおこった大洪水は、自動車部品の生産に大きな影響を与えており、メーカー各社の秋の新作発表も延期になっている模様です。特に新車であれば、いつまでに新車を乗れるようにしたいか、を念頭において、購入計画を立てるのが良いのではないでしょうか。以前のアドバイスで、納車時期を意識した、具体的な検討事項が挙げられていますので参考にしてみてください。

【参考リンク】

自動車ローンは複数商品を詳しく比較してから決めよう

自動車ローンは、車の購入先のディーラーが提携している信販会社やクレジット会社から借り入れるのが一般的でした。しかし、今は、銀行や信用金庫なども自動車ローン商品に力を入れており、借り入れ先も多様化しています。中には、金利に保証料を含めた実質年率で3%を下回るような、魅力的な金利や条件を提示している商品もあります。

【参考リンク】

他のローン商品も比較検討が欠かせないように、自動車ローンも複数商品を比較検討してから選ぶようにしたいもの。その際、金利だけを選択ポイントにするのではなく、手数料や保証料などの返済額に影響する条件、繰り上げ返済のしやすさなど、各ローン商品の詳細情報についても比較検討することが大切です。

しかし、たくさんの商品がありすぎて、条件に合う商品をいくつかに絞り込むだけでも大変な作業です。そこで、作業の手間を省くために提供されているツール「ローン比較リスト」を利用してみてはいかがでしょう。「ローン比較リスト」を使うと、最大5つまで商品を登録でき、項目ごとに一覧で比較できて便利です。気になる商品は、画面から資料請求もできますし、申し込むこともできます。

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私が書きました

小川 千尋 (おがわ ちひろ)

ファイナンシャル・プランナー。

1994年ファイナンシャル・プランナー資格取得。資格取得後、以前から携わっていた出版物の編集・執筆の経験を活かし、独立系ファイナンシャル・プランナーとして、マネー誌や一般誌、新聞、ウエブサイトなどのマネー記事の編集・執筆・監修などの執筆関連業務および個人のライフプランなどの相談業務、セミナー講師として活動。

※執筆日:2011年11月04日