第436回

秋は友人の結婚式ラッシュ!出費を一時的にしのぐには?

9月のクレジットカードの明細書を見てびっくり。どうやら夏休みの旅行でお金を使い過ぎてしまったみたいです。これから、友人の結婚式が控えています。ボーナスはまだ先だし、ご祝儀などをどう工面したらいいかちょっと困っています。(S・Tさん 29歳 会社員)
ご祝儀などを結婚式当日までに準備できそうもない、あるいは少し足りないときは、一時しのぎでカードローンを利用するという方法があります。

友人の披露宴に招待されると、1回につき3万円を超える出費が!

穏やかな気候の秋は、結婚式を挙げるにはいい季節です。今年は3月に東日本大震災があり、結婚式などのおめでた事は自粛ムードが広がりました。でも、震災から半年以上がたち、もう自粛することはないのではと考える人が増えているそうです。

震災をきっかけに、彼・彼女との絆を再確認して結婚に踏み切る「絆婚」や、新たな絆を求めて婚活する独身女性がふえているそうなので、今後、結婚式を挙げるカップルが増えるかもしれませんね。

友人の結婚式に出席するのはとてもうれしいですが、その一方で、結婚式、披露宴・披露パーティに招待されるのは、何かとモノ入りです。披露宴に持参するご祝儀は、約3万円(※)が相場。また、品物を贈る際の目安は、披露宴で渡すご祝儀と同額程度と考えられているようです(披露宴に出席しない場合は、出席する場合のご祝儀の3割程度)。ご祝儀と品物の両方を贈る場合は、両方合わせてご祝儀の相場とするとよいそうです。その他、披露宴の二次会に参加すればその会費、自分の衣装代(新たに購入したり、リースしなければ0円)、交通費などがかかります。最低でも1回あたり3万円、新郎新婦との関係によっては、もっと多い金額の出費は覚悟しなければなりません。
(※)ご祝儀総額の平均223.8万円÷披露パーティの招待客人数の平均72.7人=3万784円“結婚情報誌『ゼクシィ』(リクルート発行)調べ・ゼクシィ結婚トレンド調査2010(全国版)”より

カードローンで一時しのぎをしては?

友人の結婚でかかるお金は事前にわかっていることですが、ボーナス月でもない限り、一般企業で働く方の毎月のお給料はそう簡単には増えません。1カ月に2度、3度あったり、毎月続いたり、他のことで予想外の出費があったりすると、それなりに蓄えがあっても、現金を用意するのはなかなか大変ですよね。ご相談者様の場合は、冬にボーナスの収入があるというので、十分返済が見込める健全な出費だと思います。せっかくのお祝い事ですし、こういうときこそ、一時しのぎとしてカードローンを上手に活用してみてはいかがでしょうか。

カードローンの活用で、ムリなく、ムダなく借入と返済が可能に

カードローンは、ATMや振込でいつでも返済可能で、利息は借りている金額に対して日割りでつくので、必要な金額分だけ借りて、次のお給料、あるいは冬のボーナスが入ったらすぐに返済するのがいいですね。もちろん、毎月決められた金額ずつ返済することも可能です。以下にカードローンの特徴をまとめてみました。

  • 審査で決められた極度額の範囲内まで、繰り返し自由に借り入れできる
  • 資金使途は自由で、借入時に資金使途証明書がいらない
  • 毎月の決まった分の返済(約定返済)以外にも、手数料無料で、返したいときに返せる
  • 利息は借りている金額と借りている日数の分だけなのでムダがない
  • 近くのコンビニや銀行のATMなどで借入と返済ができる

他にも担保・保証人は不要、審査もスピーディという特徴があります。

カードローンの選び方に、もうひと工夫!

ひとくちに「カードローン」といっても、金利や貸付限度額、借入方法や返済方法などの諸条件は、商品ごとに若干違います。また、借入には金融機関と保証会社の審査が必要で、必ずしも希望通りの条件でカードローンの契約ができるわけではありません。そこで今回は、きちんと借りてきちんと返すための方法をアドバイスします。

1、ローン比較リストでじっくり比較する

まずは、カードローンの一覧から、気になったローンを比較リストに追加します。3つ以上で比較してみると違いが分かります。

【参考リンク】

そして、ローン比較リストを開いたら、画面をスクロールして、「返済方法」「返済日」「臨時返済」「提携CD/ATM」の項目に注目。どのカードローンが返済しやすいのか、見当をつけておきましょう。

【参考リンク】

2、自分の信用力にマッチしているローンか、診断で確認する

「もしかしたら審査に落ちるかもしれないし、どこかで借りることができればいいや。」とローン比較リストのローンを端から全部申込するというのは、ちょっと安易な考えですし、手間もかかりますので、あまりお勧めしません。ローンスコア診断で見当をつけたローンが自分にマッチしているかどうか、一度確認しておくと安心ですね。

私が書きました

小川 千尋 (おがわ ちひろ)

ファイナンシャル・プランナー。

1994年ファイナンシャル・プランナー資格取得。資格取得後、以前から携わっていた出版物の編集・執筆の経験を活かし、独立系ファイナンシャル・プランナーとして、マネー誌や一般誌、新聞、ウエブサイトなどのマネー記事の編集・執筆・監修などの執筆関連業務および個人のライフプランなどの相談業務、セミナー講師として活動。

※執筆日:2011年09月22日