第353回

休日でも手軽で便利!賢く使おうキャッシング!

この前の休日、親戚に不幸があり、急にお金が必要になりました。あいにく、給料日前でお財布も銀行口座もからっぽ。何とか友人や知人に借りて、その場をしのぎましたが、こんな場合に慌てないような方法はありますか?(派遣社員F.H.さん(21歳))
キャッシングやカードローンでは、申し込み後、審査に通れば、即日融資が受けられる商品があります。これらの利息は日割り計算となっているため、すぐに返済すれば、利息は小額ですみますし、一定期間は無利息という商品もあります。

イザというときに慌てないためには?

「給料日まであと1週間。あと2万円あれば・・・」「休日の急な旅行で5万円必要になった」など、不意の出費で慌てた経験は、社会人であれば誰しもあるものです。そんな時に備えて、キャッシングやカードローンを利用する方法があります。

ノンバンクなど多くの金融機関では、申込みをして、審査が通れば、その日のうちに融資が受けられる「即日キャッシング」と呼ばれる商品を取り扱っています。これを利用すれば、もし万が一、給料日前や休日中に、急にお金が必要になったとしても、その日のうちに、資金を準備することができます。

キャッシングのメリットは?

キャッシングの最大のメリットは、なんといっても審査のスピード。例えば、モビットの「モビットカードローン」は、なんと10秒簡易審査!しかも、店頭に出向くことなく、自宅等のパソコンで申込みができ、簡単入力申込であれば、申込み終了後、その場で事前審査の結果が表示されます。

また、「キャッシングやカードローンの金利は高い」というイメージが強いものですが、武富士の「即答ローン」は、すぐに申込みが可能なインターネット専用商品で、最優遇金利年6.5%と銀行等のカードローン程度の低金利となっています。

返済期間が短ければ、金利負担も軽減!

それに、確かに金利は高いとはいえ、基本的に、キャッシングの利息計算は日割りとなっているため、借りてすぐに返済すれば、利息はほとんどかかりません。例えば、実質年率18%で5万円を7日間借りた場合、<50,000円×18%÷365日×7日=約172円> となります。つまり、7日分の利息は172円です。

ほとんどの銀行はATMの時間外手数料や他行ATM利用手数料が105円です。さらに、平日の早朝や深夜、コンビニATMを土日・祝日等に利用すれば、210円かかる場合もありますから、使い方によっては、キャッシングを利用した方がコストも安くて済むというわけです。

また、金融機関によっては、一定期間の手数料を無料にしているところもあります。

例えば、プロミスの「フリーキャッシング」は、現在、キャッシングを初めて利用する方に、30日間無利息のキャンペーンを実施しています(2010年3月31日契約まで)

利用する場合はこんな点に注意しよう!

手軽で便利なキャッシング・カードローンですが、利用する際には注意点があります。

まずは、申込みの受付時間等です。多くの金融機関では、24時間365日受付O.K.となっていますが、その場合でも、平日21時以降や、土曜・日曜・祝日の17時以降の受付分については、翌営業日の審査および連絡となる場合があります。確実に即日振込みを希望するのであれば、午前中または前日の夜までに申し込みを完了させておくことをお勧めします。

また、現金の受取方法についても、自分の指定口座に振り込まれて、それを引き出す方法や、店舗等で契約を行い、その場で現金を受け取る方法、自動契約機で契約を行い、発行されたカードを使って提携ATMやCD等で引き出す方法など、金融機関によってさまざまです。早くお金が受け取りたい場合には、あらかじめ自分が受け取りやすい方法を確認しておくとよいでしょう。

例えば、アコムの「カードローン」は、審査完了後、最短30分で顧客の指定する銀行口座へ振り込んでくれますので、便利ですね。

私が書きました

黒田 尚子 (くろだ なおこ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP)、第2種情報処理技術者、初級システムアドミニストレータ。

92年大学卒業後、日本総合研究所に入社。約5年3ヶ月間、システム開発に携る。退社後、98年ファイナンシャル・プランナーとして独立。 まったくの異業種からの転職のため、できるだけ幅広いテーマを手掛けるようにしている。雑誌・インターネットなどの連載を持つほか、セミナー講師、講演、相談業務などを行う。モットーは「夢をカタチに」。現在、夫1人&猫1匹と暮らす。

※執筆日:2010年02月05日