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FPからのアドバイス

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第229回
総量規制導入とおまとめローン (2007年08月30日)

借入件数が多いので、おまとめローンの利用を考えています。最近、貸金業の法律が改正されて、借りにくくなると聞きましたが、どんなローンが対象になるのでしょうか。
消費者金融などの借り入れには「総量規制」が導入されますが、例外項目が検討されています。銀行のローンは、規制の対象外です。

改正貸金業法の「総量規制」とは

2006年12月20日に、貸金業の適正化や過剰貸付の抑制、上限金利の引き下げなどを盛り込んだ、貸金業法改正法が公布されました。この改正法では、公布から概ね3年を目処に、つまり2009年末にも過剰貸付の抑制のために「総量規制」が導入される予定です。「総量規制」とは、貸金業者に①自社からの借入残高が50万円超 または②総借入残高が100万円超となる貸付の場合は年収等の資料の取得が義務づけられ、「総借入残高が年収の3分の1を超える貸付を原則禁止」とする制度。現在、金融庁ではこの「総量規制」の規制対象から除外する項目が検討されています。
除外される項目にあがっているのは、住宅・自動車ローン、有価証券担保ローン、事業用資金などですが、「おまとめローン」は「顧客に一方的に有利となる借り換え(1回の返済額・総返済額が減少し、追加担保・保証なしの場合)」という制限つきで対象外になる見込みです。おまとめローンは、本来、より低利の借り換えをして返済先を一本化し、支払い負担を小さくするために利用するものですが、かえって借り換えで返済負担が重くなるケースも多いようです。利用の際に金利や条件をよく確認して、本来の目的どおりに「おまとめローン」を利用するのであれば、総量規制の対象外となるはずですね。
なお、この法律の規制対象となるのは、消費者金融やカード会社などの貸金業者のみで、銀行は対象外です(貸金業登録をしている銀行系のカード会社やローン会社は規制の対象となります)。改正貸金業法の対象外だからといって、銀行のおまとめローンの審査がゆるやかになるわけではありませんが、今後、「ローンの審査は、銀行は厳しく、消費者金融系はゆるやか」と、ひとくくりには言えない状況になっていくのではないでしょうか。銀行系、消費者金融系を問わず、それぞれの商品の条件や特徴を確かめて、自分にとって有利なローンを探すことがポイントになってくるでしょう。

銀行の「おまとめローン」

たとえば、最近増えている「銀行のおまとめローン」ですが、商品内容や条件はさまざまです。イー・ローンのサイトで検索できる、3つのローンを比べてみましょう。

金融機関名
ローン名
オリックス信託銀行
<BANKアシスト>
東京スター銀行
<BANK BEST>
トマト銀行
<トマト・おまとめローン>
実質年率 11.50% ~14.50% (固定) 10.50% ~14.50% (固定) 13.00% (固定)
来店 不要 要。本商品を扱う当行本支店に概ね2時間以内で来店できる方 要。勤務地または居住地が当行営業区域内(東京・大阪・神戸店除く)の方
審査回答期間 7日程度 6日程度 1時間程度
最長借入期間 8年 7年 7年(申込金額100万円以下の場合は5年以内)
借入可能額 100万円~500万円 50万円~1000万円 10万円~300万円
臨時返済 全額繰上返済の際は手数料要。一部繰上の際は手数料不要。 繰上返済手数料不要 一括返済のみ可能。手数料無料。
手数料 事務手数料5250円 事務手数料不要 不要
年齢要件 融資時20歳以上60歳未満、完済時65歳の誕生月まで 融資時満20歳以上60歳未満 融資時満20歳以上、完済時満65歳以下
収入要件等 給与所得者で年間500万円以上の給与収入のある方 給与所得者で、前年度の税込み年収が200万円以上の方
  1. 居住年数1年以上
  2. 勤務年数または営業年数1年以上
  3. 前年度年収200万円以上(パートアルバイト不可)
  4. 居住家屋に電話がある方
資金使途 無担保個人向けローンの借換資金(カーローン、物品購入ローン、教育ローンを除く)。 無担保個人向けローンの借換資金(カーローン、物品購入ローン、教育ローンを除く無担保消費性ローン全額の借換が条件)。
  1. 消費者金融、他の銀行、信販会社等の借換資金(事業性資金除く)
  2. 消費者金融の借換は200万円を限度。

(2007年8月20日現在)

これらの3つの銀行の「おまとめローン」は、金利、最長借入期間などはほぼ同じくらいですが、詳しく見てみると、条件はさまざまです。「臨時返済」の項目を見てみると、東京スター銀行は繰上返済手数料不要ですが、オリックス信託は全額返済なら手数料が必要・一部返済なら手数料不要、トマト銀行は一括返済のみ可能で手数料不要と、三者三様です。オリックス信託は、来店不要で便利ですが年収500万円以上と収入要件が厳しく、来店が必要な東京スター銀行やトマト銀行は、前年度年収200万円と収入要件は比較的ゆるやかです。年齢要件も少しずつ異なるので、中高年の借入希望者にとっては、比較検討が欠かせません。
このように、同じ銀行ローンといっても、各行、各商品で条件はさまざまです。ローン残高がかさむ前に、低金利の「おまとめローン」に借り換えすれば、返済負担は少なくてすみます。早めに「おまとめローン」の比較・検討を開始し、自分にとって有利なローンを見つけてください。

担当:大林 香世 (執筆:2007年08月20日)

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