第196回

業者さんの提携ローン以外でも利用できる?

新築物件の購入を決め、売買契約を結び、住宅ローンを検討しています。業者さんから提携ローンを勧められていますが、もっと有利なローンがあるのではないかと気になります。業者さんは他のローンの話を嫌がっているようで、提携ローンで話を進めようとしているように感じます。提携以外の住宅ローンを選ぶことはできないのでしょうか?(埼玉県・TYさん)
利用する方が希望し、スケジュールなどが合えば、提携ローン以外でも利用することはできます。

提携ローン以外でも利用できます

TYさんは、業者さんから提携ローンを勧められつつも、もっと有利なローンがあるのではないかと気になっているのですね。家は大きな買い物ですから、ローンもできるだけベストのものを利用したいですよね。一般の住宅ローンが気になるのは当然のことだと思います。

さて、「提携ローン以外の住宅ローンを選ぶことはできないのでしょうか?」というご質問ですが、もちろんできます。「利用したい」希望をきちんとお話すれば、業者さんも何もいうことはないはずです。

業者さんが提携ローンを勧めたい理由をあえて挙げるとすれば、

  • 普段お付き合いがある金融機関なので、手続きなどもスムーズで話を進めやすいため
  • 普段お付き合いがある金融機関なので、借入額がオーバーしていても何とかしてもらいやすい、あるいは時間的に厳しい場合などでも何とかしてもらいやすい
  • 住宅ローンを斡旋することで数万円の手数料を顧客に請求できるため(請求しない業者さんも多い)

といった点が考えられます。

提携ローンの中には、直接金融機関で借りるのと同じか、あるいはそれ以上に有利なものもあるので、一般の商品も視野に入れつつ、冷静に比較をするといいでしょう。比較するには、金利だけでなく、保証料や事務手数料、団体信用生命などまで含めて、トータルで判断しましょう。

キャンペーン情報も要チェック

さて、提携ローンの情報は業者さんからもらうとして、その他のローンの情報はどうやって集めますか? 主な金融機関で金利やキャンペーンをチェックするのも1つですが、効率がいいのは、集約されている情報を活用することでしょう。イー・ローンの 「新築購入ローン」などを参照されるといいでしょう。

この検索を利用する際には、ぜひ「キャンペーンあり」をチェックして検索してみてください。 東京都民銀行「住宅ローン 選択上手」 はじめ、最新の金利キャンペーンなども調べることができます。

ちなみに、楽天モーゲージの「フラット35手数料キャンペーン」は要チェックです。金利も最低水準なのに、事務手数料が10,500円! フラットの中では最注目商品です。

〇楽天モーゲージ 「フラット35手数料キャンペーン」

2007年3月30日までにローン実行の場合、事務手数料が10,500円で借りられます。さらに、楽天スーパーポイントもつきます
(例:3,000万円で60,000ポイント)。2006年12月現在の金利:2.911%(団信別払い)。

私が書きました

豊田 眞弓 の写真

豊田 眞弓 (とよだ まゆみ)

ファイナンシャル・プランナー、シニアリスクコンサルタント。

20代前半より経営誌や経済誌、女性誌と広く手がけるライターとして個人事業を展開。1995年より独立系FPとして、雑誌やムック、新聞、サイトへの寄稿・監修、相談業務、講師などで活躍。「今日からの お金持ちレシピ」(明日香出版)をはじめ共著本など多数。

※執筆日:2006年12月20日