第993回

中古車購入で気を付けることは?

妻の妊娠を機に車の購入を考えていますが、コロナ禍の影響で新車だと納車までに1年近くかかると聞き、中古車も検討しています。中古車購入の注意点やローンについても教えて下さい。(34歳 会社員)
中古車の購入時には、新車とは異なる注意点があります。トラブルにならないよう事前の確認が重要です。中古車購入で利用できるマイカーローンもあります。

新車と中古車の違い

コロナ禍やウクライナ情勢の影響から自動車部品や半導体が品薄になり、新車の納期が長期化しています。そんな中、中古車を検討する人が増えています。

中古車のメリットとして、まず種類が豊富な点が挙げられます。旧モデルやすでに販売が終了した車など、幅広い車種から選択することが可能です。その一方で、ボディカラーやオプションなどを自由に選ぶことはできません。また、受注生産の新車と異なり、既にある在庫から販売している中古車は、納車が早いことも特徴です。

大きな注意点は、中古車は一度人の手に渡ったものなので、過去の使用状況により1台1台コンディションが異なるという点です。事前に事故歴、修復歴の有無を確認し、「車両品質評価書」などを利用して車の状態をしっかりと確認しておくことが重要です。また、メーカーの保証期間が短かったり切れていたりする場合もありますので、販売店独自の保証も含めて内容を確認しておきましょう。

購入後も見据えた資金計画を

中古車は新車と比べて価格が安いことが大きな魅力のひとつでしたが、中古車の需要が増えたことで価格は上昇傾向にあります。また、自動車購入時に必要なのは車体価格だけではありません。税金や自動車保険などの諸費用が必要です。さらに駐車場代、ガソリン代、自動車税、任意保険、車検費用の他、オイルやタイヤなどの消耗品費などの維持費もかかります。自動車購入の際は、これらの諸費用や購入後の維持費も見据えて資金計画を立てましょう。

自動車の購入資金はできるだけ自己資金でまかないたいところですが、コロナ禍の影響がいつまで続くか不透明な状況ですので、手元の資金を使い切ってしまうのは危険です。生活費3〜6ヶ月分の生活予備費を確保した上で、自己資金が不足する場合にはマイカーローンの利用も検討しましょう。

マイカーローンは中古車の購入でも利用可能な商品がありますが、新車購入時と条件が異なる場合もあります。イー・ローンの比較ページで比較・検討し、条件のよいものを選びましょう。

【参考リンク】

私が書きました

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宮野 真弓 (みやの まゆみ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。

大学在学中にFP資格を取得。証券会社、銀行、独立系FP会社を経て独立。忙しくても無理なく実践できるメリハリ家計を提案するママFP。 ライフプラン全般の相談業務や家計簿診断、ライフプランセミナー講師、FP資格取得講座の講師として活動中。 学校での金銭教育にも注力している。

※執筆日:2022年09月09日