第274回

ライフスタイルに合ったクレジットカードを選ぼう

クレジットカードのポイントを貯めるとおトクなのはわかっているのですが、クレジットカードの選び方や使い方がよくわからないので教えてください。(TKさん/30歳/東京都)
自分のライフスタイルに合わせて、メイン使いとサブ使いを選び、2枚を組み合わせて使うといいでしょう。

2枚のクレジットカードを使い分ける

最近では、クレジットカード(以下、カード)のサービスの多様化や電子マネーの普及によって、カードを1枚に絞りにくいのが現状です。 そこで、メイン使いとサブ使いの2枚のカードを持ち、使い分けるようにしましょう。 メイン使いのカードでは、食材や日用品、通信費、国民年金保険料(自営・自由業の人)など、 生活まわりでかかるお金の支払いは提携先(JCB・VISAなど)をうまく利用して集約し、 ポイントをしっかりゲットします。サブ使いのカードには、メイン使いのカードにはないサービスのあるカードを選びます。 サブ使いのカードは、そのカードで貯まったポイントを、メイン使いのカードに簡単・有利な条件で移行(または相互交換)できると理想的です。

メイン使い、サブ使いの組み合わせは、ライフスタイルに合ったものを選ぶことが効率よくポイントを貯めるコツです。 こうして貯めたポイントをグッズやサービス、現金に換え、物価高を少しでも凌ぐようにしましょう。

では、ライフスタイル別のメイン使い用、サブ使い用のカードをいくつかご紹介します。 ここでご紹介したカードはあくまで例ですから、自分のライフスタイルを見極め、どの組み合わせがベターかをよく検討してください。 また、2年目以降から年会費がかかるカードについては、それを上回るメリットがあるかをよく検証してから作るようにしましょう。

メイン使いのカードには……

・スーパーをよく利用する

→イオンJMBカード(JMB WAON一体型)=イオンカードに電子マネーWAONとJALマイレージバンク(JMB)が一体化したカード。 カードショッピングでもWAONでも、利用額に応じてJALのマイレージが貯まり、貯まったマイルはWAONに交換できる。 毎月20・30日はイオンの店舗で5%OFF。年会費は無料。

・デパートでの買い物が多い

→三越カード=現金でもクレジットでも、三越での買い物はその場で5%OFF。 クレジットでの利用はポイントも貯まる。初年度の年会費は無料、2年目以降は2100円。

→タカシマヤカード=タカシマヤでの買い物は8%のポイントが貯まる(一部除外品あり)。 初年度の年会費は無料、2年目以降は2100円。

・ネットショッピングが大好き

楽天カード =入会すると2000ポイントがもらえ、楽天市場での買い物はいつでもポイント2倍。 1ポイント1円で利用できる。年会費は無料。

サブ使いのカードには……

・車は必需品

シェル スターレックスカード =シェルのサービスステーションでの給油で利用すると、ハイオクは4円/L、レギュラー・軽油は1円/Lのキャッシュバック。 6か月間のカード利用額によってランク付けされ、ランクに応じたキャッシュバック単価が適用される。 今入会すると、発行月の翌月末まで、ハイオクは10円/L、レギュラー・軽油は5円/L引きに。 初年度の年会費は無料、2年目以降は1312円。

出光カード まいどプラス =入会後、1か月間は、ガソリン・軽油が5円/L引き。以降、ガソリン・軽油は2円/L引き。 毎月5日・20日に西友・リヴィンで買い物すると5%OFF。年会費無料。

・JRをよく利用する

→ビックカメラSuicaカード=ビックカメラでの買い物は現金払い同様のビックポイントが貯まる。 貯まったポイントはビックカメラで使うことも、Suicaにチャージすることもできる。 初年度の年会費は無料、2年目以降も前年にクレジットの利用があれば無料。

・海外旅行が趣味

《セゾン》アメリカン・エクスプレス・カード =アメリカン・エクスプレスがついていて年会費は無料。 海外で利用すると《セゾン》永久不滅ポイントは2倍。

なお、ライフスタイルにはあまり関係なく、とにかくキャッシュバック還元率の高いカードを希望なら、 SBIレギュラーカードを選ぶといいでしょう。

私が書きました

小川 千尋 (おがわ ちひろ)

ファイナンシャル・プランナー。

1994年ファイナンシャル・プランナー資格取得。資格取得後、以前から携わっていた出版物の編集・執筆の経験を活かし、独立系ファイナンシャル・プランナーとして、マネー誌や一般誌、新聞、ウエブサイトなどのマネー記事の編集・執筆・監修などの執筆関連業務および個人のライフプランなどの相談業務、セミナー講師として活動。

※執筆日:2008年07月17日